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【CASPA、がんばれ!Victory、BAND PASSPO☆、SORAMIMI】- ライブ観戦記 -

◆「がんばれ!Victory」が当日の基調を作る?

 

当日の4つのバンド(CASPA、がんばれ!Victory、BAND PASSPO☆、SORAMIMI)の中でも、5人組ガールズロックバンド、がんばれ!Victoryは、ストレートにクラッシック・ロックを志向しており、そのスローガンは、「絶対生音主義」です。

この「絶対生音主義」は、当日の他のバンドにも影響していたように思います。他のバンドも、過去の他のライブ演奏の動画では、バンド演奏に合わせてシンセサイザー音のカラオケ(同期音源)を鳴らしている例がありました。当日は、バンドの出す音以外の音はほとんど聞こえませんでした。(実際には鳴らしていたのかもしれませんが、目立ちませんでした。)

1980年代のエレクトロ・ポップ、テクノ・ポップでは、機材トラブルで音が出ない間、演者が生ピアノの弾き語りやアカペラで歌ったりして、機材が回復するまで間をつないだりする例がありました(ハワード・ジョーンズにそんなエピソードがあったと思います)。ノートパソコンが楽器として卓に置いてあるような現代のテクノ、エレクトロ系の音楽の演者の場合、機材トラブルで音が出ず、復旧困難だとやむを得ずそのままコンサート中止という例もあります。テクノ、EDM等は電気が落ちたら音が出ないので、ロックバンドの差異化ポイントとして、”電気が落ちても演奏できるよ”という心意気はありだと思います。もちろんロックといってもジャンルによりますが。

現代のロックバンドが、バンド演奏と並行してカラオケ(シーケンサー、同期音などと呼ぶ)を鳴らすのは、もともとは、実験的なロックバンドによるロックへのテクノ、エレクトロ系のダンスミュージック要素の吸収、統合を経ているということだと思っています。それらのバンドの場合、バンド生演奏と電子音のカラオケをミックスして新しい音楽を作るという必然性があるわけです。

ただ、多重録音して作ったレコードに近い音を再現するために、多重録音のパートや弦楽器やピアノの事前録音のカラオケをバンド演奏にかぶせるのは、必然性を考えないと、ライブ用のバンドアレンジの手抜きになりかねないので難しいところだと思います。

キーボード奏者がいないバンドで、ピアノや、シンセサイザーの音がすると、キーボード奏者の演奏の機会を奪っているようでいまひとつ気分が乗りません。

100年前の考え方だというのはわかっていますが、ロックンローラーの基本とは、ボブ・ディランニール・ヤングブルース・スプリングスティーンのように、数万人の観客を相手にしても、アコースティックギター1本の弾き語りで感動させられるということのはず。

がんばれ!Victoryの、「絶対生音主義」というスローガンは、楽器が弾ける(膨大な時間を楽器とバンドアンサンブルの練習に費やしている)ロックバンドならではの差異化ポイントとしてはありかもしれません。


2016年8月30(火)の『WEST ROCK MUSEUM ~残暑お見舞い申し上げます!ロックでポップな夏祭り2016~』の出演バンドの感想を一言ずつ記します。


・CASPA

セットリストは、ファーストミニアルバム「さよなら世界」の収録曲に加え、同アルバム未収録の曲1曲。
CASPAは、とにかく曲(メロディー)が良いので、合唱するのが楽しい。何十回とCD を聞いてはいたものの、歌うつもりで歌詞を覚えていたわけではなかったので、歌詞を6~7割しか把握してませんでした。合唱できるよう歌詞カードを見て歌詞を覚えたいと思います。
アルバム未収録曲は、他の近い日程のライブのセットリストを参照すると「SALLY」という曲でしょうか?


・がんばれ!Victory

このバンドが志向している、打ち込みのシンセ音を使用しない、バンドのメンバーのみのバンドアンサンブルは、現代のポピュラーミュージックシーンにおいては、ニッチな音楽かもしれません。英米のシーンを見ると、ポップチャートを占めるR&B、EDM以外にもジャズ、カントリー、ブルース等様々な音楽があります。多様性を追及することは重要ですし、差異化のポイントにもなります。日本ではロックバンドの音楽を受け入れる土壌があるので、ブレイクしてチャートインを目指してほしいと思っています。

尚、当日はボーカルのあやきさんが8月中休養のため、4人体制での演奏でした。


・BAND PASSPO☆

正直、”アイドル”が本業という先入観を持っていたので、実際に見て、聴くまで、おっかなびっくりでした。
BAND PASSPO☆は、まごうことなきロックバンドです。PASSPO☆としてのキャッチフレーズが、”ガールズロックで、お客さまを忘れられない旅にお連れする、7人組ユニット”ということで、最初からロックを掲げているんですね。ロックファンの自分は、アイドルグループとしてのPASSPO☆は正直、守備範囲外なのですが、BAND PASSPO☆というロックバンドは応援したいと感じました。


・SORAMIMI

このバンドは、ゴダイゴスターダスト・レビューシングライクトーキングといった良質のポップバンドの現代版なのかもしれません。

popmusic.hatenablog.com

 


(CASPA公式サイト)
http://www.caspa-band.com/
(がんばれ!Victory公式サイト)
https://ganbare-victory.com/
(PASSPO☆公式サイト)
http://passpo.jp/
(SORAMIMI公式サイト)
http://soramimi-band.com/

 

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