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BAND-MAID バンドメイドは、なぜ「世界征服」を唱えるのか ~リッケンバッカーという言霊(ことだま)~

BAND-MAID バンドメイドのライブでの人気曲の一つ、「Shake That!!」(2015年リリースの2ndミニ・アルバム「New Beginning」収録曲)。彩姫(さいき)さん、小鳩ミクさんの2人のボーカルに、リードギターの歌波(かなみ)さんがコーラスで加わる3声アレンジはこの曲の大きな魅力です。

ヘッドホンで「Shake That!!」のライブバージョンを聞きながら、ふと気づいたことがあり、試してみました。

ツインリードボーカル3声コーラスのロックバンドといえばビートルズ

そこで、「Shake That!!」のライブ音源の彩姫(さいき)さんのリードボーカルをジョンの声に、ミクさんのボーカル(カウンターメロディを歌っているように聞こえます)をポールの声に、歌波(かなみ)さんのコーラスパートをジョージの声に、それぞれ置き換え、空耳でシミュレーションしてみます。

すると・・・。

「こ、これって、ビートルズ?!」

それも、デビュー前後にドイツ、ハンブルクのクラブで黒人のリズム&ブルースやロックンロールをカバーしていたころのビートルズです。独特のタイム感でBAND-MAID バンドメイドのグルーブ感を牽引する廣瀬茜さんのドラミングが、1962年のハンブルク、スタークラブでのリンゴ・スターのパワフルなドラミングと重なります。

小鳩ミクさんの一本目のギターがリッケンバッカーというのはこういう意味だったのか!?

ハードロックという看板とメイドの扮装に気を取られ、今まで気がつきませんでした。

ロックバンドのコーラスといえば、ビートルズが教科書ですから、不思議なことではありません。エルヴィス・プレスリーチャック・ベリービートルズは、全てのロックバンドの基礎です。サラリーマンやOLにとってのWindowsとOffice、クリエイターにとってのPhotoshopIllustratorみたいなものかもしれません。6月28日に名古屋で開催されたビートルズ来日50周年記念コンサートに出演されたラブサイケデリコのギターのNAOKIさんは、朝日新聞の取材に対して、「(ビートルズは、)音楽家にとって共通言語的なところがある」と答えています。基礎や共通言語ですから、この部分の実力が高いほど、良い音楽がアウトプットできる可能性が高まります。BAND-MAID バンドメイドというロックバンドは、この部分の実力が高いのでしょう。

「Shake That!!」というタイトルのモチーフが、ビートルズ、スウィンギング・ブルージーンズがカバーした「Hippy Hippy Shake」、ビル・ヘイリー&ヒズコメッツ、エルヴィス・プレスリーのカバーが有名な「Shake Ratte & Roll」等のロックンロールのスタンダードの曲名からきている可能性もあり、アレンジがビートルズを思わせるものであることに不思議はありません。

小鳩ミクさんの一本目のギター、リッケンバッカーは、様々なジャンルの音楽のミュージシャンに使用されていますが、やはり、ビートルズの使用した楽器という鮮明なイメージがあります。リッケンバッカーというブランドには、"ブリティッシュ・インベイジョン"、海を越えて、大きな音楽的、文化的影響を与えるという意味が乗っているように感じます。

・バンド創設者が、まだ弾けないうちに手にした一本目のギターがリッケンバッカー
・ツインリードボーカル+3声コーラス
・強力なリズムセクションが牽引するグルーブ感のある演奏                ・「世界征服」というコトバ

このような点からは、BAND-MAID バンドメイドのモチーフには、ビートルズの要素が強めにあると思ってもおかしくないかもしれません。そして、それは独自の音楽性を打ち立てていくうえでも強みとなるもののはずです。

 

BAND-MAID バンドメイド:「REAL EXISTENCE」~「 Don't let me down」~「 Shake That!!」(ライブ)

リンドン:「涙がとまらない(赤いドレスは着ないでおくれ)」(1975年)

博多出身のトリオ編成、3声コーラスのパワーポップバンド。海外のバンドではラズベリーズの大ファンなので、見事な演奏としか言いようがありません。昨年発売されたオムニバスCDを購入しました。

リンドン ライブ これがビート音楽!! 1970年代の九州・博多はリヴァプールハンブルクに通じていた?!