柳家睦とラットボーンズは、サイコビリーというカテゴリのバンドで、昭和の庶民的芸能風俗観(昭和歌謡だったり、見せ物小屋だったり秘宝館だったり的)な演出をカラーにしているバンドです。
サイコビリーは、パンク・ハードコアとロカビリーがミックスしたロックで、楽器編成面ではウッドベースが入っているのが特徴で、エレキギターも箱ギター(フルアコースティックギター)であることが殆どです。
柳家睦とラットボーンズは、もはや西側(特にヨーロッパではずうぅっと一定の支持を得ている)サイコビリーという縛りは殆どなくて、昭和の大衆芸能的な濃さ、見せ物小屋的な猥雑さが最大の特徴になっています。
柳家睦とラットボーンズのヴィジュアルを見る度に連想するのが、アメリカのロックバンド、ドクター・フック(元のバンド名はドクター・フック&ザ・メディスン・ショー)。
アイパッチにテンガロンハットがトレードマークという怪しさ全開のレイ・ソーヤーが中心人物だったバンドです。
ドクター・フックは、1970年代、1980年代初期にかけて全米総合チャートに多くのヒット曲を放ったバンドですが、その見た目の怪しさと音楽性の幅の振れ幅の捉えどころのなさから、日本では正確な認知は殆どされていないように見えます。
ディスコポップスを演奏するサザンオールスターズやクレイジーケンバンドみたいなイメージでしょうか。
個人的にはディスコで大ヒットを連発した時期の「Better Love Next Time」という曲が好きで今でも聴くことがあるんですけどね。
ドクター・フック、ディスコヒット曲多いのですが、日本の黒人音楽、ブラックミュージックのファン層にもあまり認知されている感ありません。
その他の白人B級ディスコのような扱いなのでしょうか?。
例えばInterFMの番組のDJ OSSYのミックスでかかったことは聴いたことがない気がします。
と思ったら、ドクター・フックの最大のヒット曲「セクシー・アイズ」が、DJ OSSYの80’sのAORミックスで取り上げられていました。
ボストン、ハート、ジャーニーらと並んで、白人系、AOR系(当時はこれらのロックはアメリカンプログレハード、産業ロックという認識でしたが)で、ディスコミュージックのくくりではないんですね。
大阪に続き東京でもライブハウスでの集団感染が発生してしまいました。
これはエンターテインメント業界にとって非常に厳しい・・・。
法的な強制力を持たない自粛の要請に従わず、営業を継続する芸能・イベント当事者を世間(=隣組)の同調圧力によって自粛に向かわせることは最善ではありません。
『世間の抑止力』は法的拘束力がないため、突っぱねることが可能で、漏れが出てしまうからです。
平時に認められている『営業の自由』を、安全保障上の非常事態、緊急事態下で制限するわけですから、法的根拠を基に営業を規制すべきだというのが私の意見です。
ライブハウスの営業規制する法律として、思いつくのは、昔から言われている『興行場法』です。
しかし、興行場法を持ち出すこと、これには音楽業界にとって非常に深刻な事態に発展する恐れがあります。
それは、新型コロナウイルス感染が収束した後も、ライブハウスは営業再開できなくなる恐れがあるということです。
それは、この数か月で全国の多くのライブハウスが廃業、転業に追い込まれる可能性を示し、中期的には日本のサブカルチャーにとって極めて大きな打撃となってしまうことを示しています。
政府はライブハウスに興行場法を適用し #新型コロナウイルス 収束まで閉鎖させるべきか? | ON THE RADIO ♪♪
ライブハウス営業自粛と補償の件・・・ | ON THE RADIO ♪♪
音楽文化・ライブハウス自粛と補償の件(2) | ON THE RADIO ♪♪
◆Dr. Hook(ドクター・フック)「Sexy Eyes」(セクシー・アイズ)
柳家睦とラットボーイズ的にはドクター・フックよりジョニー・キッド&ザ・パイレーツでしょうか。
この「セクシー・アイズ」はストリングスのイントロがカットされているのが残念。
https://www.youtube.com/watch?v=zOrZ-nCp-_U
◆柳家睦&THE RATBONES 5thシングル『そして熱海秘宝館』in熱海 ・ 2nd Albumより『夜は男の万華鏡』in USA
https://www.youtube.com/watch?v=gooYK-86G94
◆ケツメイシ『お二人Summer』
ケツメイシのポップソング『お二人Summer』とか聴くと、ドクター・フックを想い出すんですよね。
人類にはもう二度と愉しくもお気楽だった夏は戻ってこないのでしょうか・・・。
https://www.youtube.com/watch?v=yIWtQsH1P8Q